ダクト工事コラム

ダクトの形状と種類|厨房・空調・換気など各種対応の岩元空調

ひと口に「ダクト」と言っても、さまざまな形状のものが存在しています。大きく分けると2種類あり、ひとつが「角ダクト」、もうひとつが「丸ダクト」です。ダクト工事において、大まかには直径350mmより大きければ角ダクト、小さければ丸ダクトが使われる傾向にありますが、例外も少なくありません。用途や収まり、外観、専門性、納期など複雑な条件によって使い分けられています。

 

角ダクト

一般的な低速ダクトで幅広く使われています。丸ダクトは入手・施工が容易ですが、角ダクトは専門業者に頼まなければ入手できず、施工にも知識が必要です。その反面、図面さえあれば現場の作業は丸ダクトと比較して圧倒的に早いというメリットがあります。

 

角ダクトの種類

  • 直管:まっすぐな角ダクト。
  • エルボ:曲がったダクト。角度は90度が標準だが、任意の角度で製作可能。
  • ホッパー:入り口と出口のサイズが違うダクト。
  • Sカーブ:面間は並行のまま、S字状にカーブにしたダクト。拡大・縮小を兼ねる場合もあり、「S管」とも呼ばれる。
  • 分岐管:二股、三つ股など接続口が3つ以上あるダクト。分岐、集合に用いる。

 

角ダクトの形状について

角ダクトは正方形に近いほど空気抵抗が少なくなりますが、逆に扁平な形状には「天井高を確保できる」「収まりがいい」といったメリットがあります。どのような形状の角ダクトにするかはケースバイケースですが、一般に「長い辺が短い辺の1.5~2倍ほどの長さ」が理想的とされています。

 

丸ダクト

丸ダクトは角ダクトに比べると空気抵抗が少ないため、高速ダクトに適しています。空調設備においては、丸ダクトの中でも板状の鋼材をらせん状に巻いてつくった「スパイラルダクト」が多く使われています。

 

丸ダクトの種類

  • 直管:まっすぐな丸ダクト。
  • エルボ:曲がった管。標準で90度と45度があるが、そのほかの角度での製作も可能。
  • レジューサー:入り口と出口のサイズが違うダクト。
  • カラー:角ダクトなどに丸ダクトを接続する際に使用。「定着カラー」とも言う。
  • ニップル:丸ダクト同士を差し込みによって繋ぐ継手。
  • 分岐管:分岐する角度によって「T管」「Y管/ト管」「TY管」などさまざまな呼び名がある。

カテゴリ一覧

Service Column 対応エリア