ダクト工事コラム

知られざる吹出口の特徴

オフィスや商業施設で天井を見上げた時、天井部分に風の出口が付いていることに気がついた経験はありませんか? それが今回ピックアップする「吹出口」です。吹出口には「アネモスタット型」「ライン型」などの種類があり、ダクトと密接に関係しています。それぞれの型にはどういった特徴があるのでしょうか? 

 

さまざまな形の吹出口

吹出口の種類1.アネモスタット型

アネモスタット型は天井に取り付けられた吹出口で、一般的にはアネモ型と呼ばれています。オフィスビルや映画館、ショッピングモールなど、幅広い場所で利用されているため、一度は目にしたことがあるはずです。

 

形状は、丸型と角型の2種類があり、どちらもコーン状の羽根から気流が放射状に広がり、中コーンを上下させることで気流の方向を調節します。

 

中コーンを上に上げると気流は垂直方向に吹き出し、床まで暖かい空気を届けられる暖房に適した気流になり、逆に中コーンを下げると水平方向に吹き出し、冷気を部屋全体に拡散させる冷房時に適した気流になります。また、内側に温度センサーが内蔵されているオート型アネモといったタイプもあります。このタイプは、室内の温度を感知して中コーンの動きを自動で制御します。

 

吹出口の種類2.ライン型

ライン型は天井に設置されていて、ライン上に幅広く空気を吹き出す吹出口です。ライン上に幅広く空気を吹き出せる特性があるため、外壁に近い壁際の部分にも均等に空気を吹き出すことができます。ちなみに空調用語でこの外壁に近い部分はペリメータゾーンと呼び、逆に外気の影響を受けない室内中心部をインテリアゾーンと呼びます。

 

ライン型には吹出口が1本だけのシングルタイプから、2~4本の複数の吹出口を持つタイプまであり、内部の風向羽根(ベーン)により、吹き出し方向の自動調整、風量調整ができるものもあります。

 

吹出口の種類3.ユニバーサル型

ユニバーサル型は名前が表す通り、壁や天井に取り付けられ、吹出口だけではなく、室内の換気用の吸込との両方で利用される型です。

 

形状は面状になっていて、格子状の縦・横のベーン(羽根)を可動させることで風向きを変えることができます。中には機器の内側にシャッターが取り付けられていて、そのシャッターの開閉で風量調整ができるものもあります。

 

吹出口の種類4.ノズル型

ノズル型吹出口の一番の特徴は、ほかの型に比べ風を遠くまで送れることです。そのため天井の高い劇場やホール、体育館などで利用されています。ほかにも室内の発熱量が多いレストランや居酒屋の厨房や火器を使うような工場でもスポット空調として使われることも少なくありません。

 

形状はお釜の先を膨らましたような二重ノズルや、丼の底に穴を開けたようなパンカルーバーなどがあります。ノズルを調整することで吹き出し方向を変えることもできるため、ほかの吹出口よりもコンパクトなのも特徴の一つです。

 

天井だけでなく床に設置する床吹出口など、一言で吹出口といっても本当にさまざまな種類があります。吹出口は新鮮な空気を送り出す場所なので、清掃や点検を忘れないようにしましょう。

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