ダクト工事コラム

ダクトをしっかりと固定する支持方法

工場や商業施設などの天井から吊り下げられているダクト。普段は何気なく見ているダクトですが、その支持方法について考えてみたことがあるでしょうか?天井から吊り下げられているので、地震や火災などの災害があった際にはしっかりと固定されていないと、落下による被害を引き起こす恐れがあります。

 

ダクトをしっかりと固定することは、ダクトの落下を防ぐだけでなく、ダクトの振動を防ぐことにもつながります。そこで今回は、普段は見過ごしがちなダクトの支持方法についてご紹介します。

 

支持方法はダクトの種類によって異なる

ダクトの支持方法は、ダクトの形状などによって変わってきます。

 

角ダクト編

天井に埋め込まれたインサート金物(コンクリートを打設する際にコンクリートと一体化させて埋め込む金物)に吊りボルトをねじ込み、山形鋼などのアングルでダクトを支持します。

 

これ以外の方法では、コンクリート打設後にアンカーを打ち込む方法もあります。しかし、あらかじめコンクリートにインサート金物を埋め込む工法の方が強度が強いため、一般的にはこの方法が使われています。

 

丸ダクト編

次に丸ダクトの支持方法です。丸ダクトは、角ダクトと同様に天井に埋め込まれたインサート金物に吊りボルトをねじ込み、専用の吊りバンドで支持します。

 

振り止めで横揺れを阻止!

ダクトの支持方法についてご紹介しましたが、設置場所などにより吊りの長さが長くなった場合などは、これだけでは十分な固定がされず、地震などの横揺れには対応できません。そのため、さらに横揺れにも対応できるように振り止めを施す必要があります。

 

振り止めは、インサート金物に対し30度以上の角度を付けて斜めに設置し、角ダクトであればアングルに、丸ダクトであれば吊りバンドにボルトなどで固定をします。また角ダクト、丸ダクトともに振動を躯体に伝えないために、専用の防振吊り金具を使う場合もあります。

 

壁を貫通する場合の振動の止め方

ダクトの中は空気が流れていくため、多少なりとも振動は発生します。そのため建物の構造上、ダクトが鉄筋コンクリートの壁を貫通させなければいけない場合は、ダクトの振動を抑える施工をしなければ、振動が壁に伝わってしまいます。

 

ダクトが壁を貫通する場合、ダクトの振動を壁に伝えないようにするには、ダクトと躯体の隙間にはモルタルやロックウールなどを充填し固定します。ちなみにモルタルとロックウールでは、ロックウールの方がより振動を抑えるうえ、振動により発生する音を抑える効果もあります。

 

専門家のチェックで“いざ”という時に備える

ダクト自体はそれほど重量があるわけではありません。しかし、災害時に天井から直接に人の頭に落下すれば命を落とす可能性もあり得ます。また人の上に落ちなくとも、避難経路がふさがれてしまうことも想定されます。

 

そうしたことを防ぐためにもダクトを支持している吊りボルト、アングル、振り止めなどが緩んでいないかどうかのチェックは、必ず定期的に専門業者に依頼するようにしましょう。

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