ダクト工事コラム

消費税増税(8%→10%)でダクト工事の費用はいくら上がる?

2019年10月より消費税は10%に

2018年10月現在、1年後の2019年10月から消費税が8%から10%に上がることが決定しています。そんな中、多くの方は「消費税増税の前に大きな買い物は済ませよう」と思っているのではないでしょうか。そこで今回はダクト工事にかかる費用に、増税でどのぐらい影響が出るのかについて考えていきます。

ダクト工事費用シミュレーション

今回は、ダクト工事シミュレーションを行いながら、消費税増税前後の工事費用の違いを見ていきます。シミュレーションでは、次の条件で概算を出します。

  • 都内の飲食店、5階建て雑居の1階、集客15名程度の狭い店舗
  • 排気口は屋上設置
  • エアコンは天井カセット形
  • ダクトは亜鉛メッキ材

条件別の費用概算

今回の条件では、ダクトを1階から5階建てビルの屋上まで上げる必要があります。一般的な相場では建物が1階層上がるごとに工事費が20万円加算されますので、これだけでも100万円が加算されることになります。

ここに、天井カセット形エアコンの相場12万円~30万円が加わります。ただし、ダクトの素材は亜鉛メッキ材なので、ガルバリュームやステンレスに比べると費用はそれほど高くありません。

ここまでで簡単に概算を出してみると、
100万円(工事費)+12~30万円(エアコン代)で112~130万円

これに現在の消費税8%をかけると、
120万9,600円~140万4,000円です。

しかし来年10月以降に消費税が10%になるとその金額は、123万2,000円~143万円となります。つまり、増税後には2万2,400円~2万6,000円余計に負担しなくてはならなくなるのです。

これは概算ですから、細かい費用を加えるとさらに負担額は大きくなってしまうでしょう。わずか2%の違いとはいえ、工事費が100万円を超える高額なものとなれば、その差額は数万円にも上ってしまうのです。

ダクト工事の相談、依頼はできるだけ早めに

ダクト工事の費用は設備や条件によって異なるため、発生する費用の幅が広くなります。たとえばダクトの一部を交換するだけであれば数万円で済みますが、天井や屋上に新たなダクトを配管する大がかりな工事ともなれば100万円以上、場合によっては300万円を超える費用が発生することも、決して珍しくはありません。

また立地条件によっても工事費用が高くなる場合があります。今回ご紹介したように、「ビルが高層階」「屋上までダクトを持っていく必要がある」という条件が重なれば、それだけでも多額の費用が発生してしまいます。そうなれば増税後の負担はさらに大きくなるでしょう。

そのため、「できる限り費用を抑えて工事をしたい」といった場合は、増税前に工事を済ませておくことが無難です。ただし来年の夏以降の増税間際に工事をするとなると、駆け込み需要で工事の予約が取れないこともあります。そのため、少しでも早い時期に業者へ点検依頼をし、工事ができるよう準備を進めておきましょう。

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