ダクト工事コラム

ダクトの振動を対策する方法とは?振動の発生原因やトラブル例も紹介

室内に設置されたダクト

 

ダクトの振動を効果的に対策するためには、どのような方法があるのでしょうか。

ダクトの振動が長時間続くと、ダクト機能の効率が悪くなったりダクトが故障したりするおそれがあるため、ダクトの振動対策は非常に重要です。

 

本記事では、ダクト振動の原因やダクトの振動によるトラブルを解説したうえで、振動対策について詳しく紹介します。

 

ダクトの振動対策について知る前に|振動の原因

ダクトの振動対策について知る前に、まずはダクトが振動する原因について確認しましょう。原因としては以下のようなものが考えられます。

 

  • ダクト内部を流れる気体の圧力
  • 誤った方法での設置や欠陥

 

ダクト内部を流れる気体の圧力

ダクトの内部を流れる気体の圧力が強まることで、ダクトが振動します。ダクトの内部を気体が高速で流れたり流量が急激に変化したりする場合も、ダクトが振動する要因です。

 

誤った方法での設置や欠陥

ダクトを誤った方法で設置したり、ダクト自体に欠陥があったりする場合は、ダクトが振動することがあります。ダクトの取り付け部分や接合部に問題がある場合も、ダクトの振動要因のひとつです。

 

また、ダクト周辺の機器や設備、建築物などからの振動がダクトに伝わって振動が発生することも、要因として考えられます。

 

ダクト振動によるトラブル

ダクトの振動が続くと、次のようなトラブルが引き起こされるおそれがあります。

 

  • ダクト機能の効率低下
  • ダクト振動に伴う騒音
  • ダクトや周囲の機器への悪影響

 

ダクト機能の効率低下

ダクトが振動することによって、ダクト機能の効率が低下するおそれがあります。具体的には、ダクトが振動することで、ダクト内部に流れる気体への抵抗が大きくなりダクト内部で気体がスムーズに流れなくなってしまいます。

 

ダクト振動に伴う騒音

ダクトの振動に伴う騒音が長時間続くと、そこにいる人々にストレスや不快感が引き起こされるおそれがあります。作業効率や生活の質にも悪い影響を与えることになるでしょう。

 

ダクトや周辺機器への悪影響

ダクトの振動が続くと、ダクト自体やダクトの周辺機器にも悪影響をもたらすことがあります。

 

具体的には、振動によってダクトの接続部や固定部が緩み、気体の漏れや破損が引き起こされることが挙げられます。ダクトの周辺機器にも振動が伝われば、支障をきたすことも考えられるでしょう。

 

ダクト振動の防止対策

ダクト振動を防止するためには、適切な対策を講じましょう。ダクトの振動を防止するための対策には、以下のようなものがあります。

 

  • 適切なダクト設計
  • たわみ継手や消音器の設置

 

適切なダクト設計

ダクトの設計時から振動の抑制を考慮し、ダクトの強度を適切に設定することが重要です。ダクトの施工時には、振動防止のためにしっかりとダクトを固定しましょう。

 

なお、柔軟性に優れたダクトの形状として「フレキシブルダクト」が挙げられます。フレキシブルダクトは、蛇腹構造(じゃばらこうぞう)でできており、一般的なダクトに比べてさまざまな角度に曲げることができます。
狭い天井や施工が難しい部分に設置することで、振動を抑えられるダクトです。

 

ダクトの形状については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

ダクトとは?種類や形状、材料、部品などを徹底解説

 

たわみ継手や消音器の設置

「たわみ継手」を設置することで、ダクトの振動を制御できます。たわみ継手は、空調機や送風機とダクトの間に設置して振動を解消する設備です。ガラス繊維や合成繊維、ゴムなどの柔軟性、耐久性に優れた素材でつくられており、振動を吸収します。

 

また、「消音器」を設置すればダクトの振動による騒音を抑制できます。消音器は、空調機や送風機から発出される音が室内に届くのを防止する装置で、消音器内部の「クラスウール」と呼ばれる消音材が防音機能を持っています。

 

消音器には、「マフラー型」や「スプリッタ型」などが存在しており、ダクトの種類や用途に合わせて設置可能です。消音器内のパンチングメタル(穴の空いた鉄板)にグラスウールが詰め込まれているので、空気の流れを遮断しないのも特徴です。

 

ダクト振動対策を講じたあとも定期的なメンテナンスを

ダクト振動対策は、一度講じて終わりではありません。対策を講じたあとも、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。

 

ダクトの状態や振動の有無を定期的にチェックし、必要に応じて調整や補修を行うことで、振動の問題を早期に発見し対処することができます。

 

まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください

今回はダクト振動の原因やトラブル、振動対策について解説しました。

ダクトの振動はダクト自体の機能効率が低下したり、周辺機器に悪影響を及ぼしたりするため、振動対策をしっかり行いダクトを適切に作動させましょう。

 

ダクトの設計から修理までをワンストップで行う岩元空調では、設置場所の形状や用途に応じて、最適なダクト工事の提案を行います。ダクトに関するお悩みや不安は、岩元空調へお気軽にお問い合わせください。

 

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