ダクト工事コラム

暖房の種類と特徴|各種ダクト工事を行う岩元空調

日常的に使用する暖房にも様々な方法と種類があり、それに合わせて最適な使い方も変わってきます。今回のダクト工事コラムでは、暖房の種類と特徴についてご説明します。

 

暖房の種類

暖房の種類は、「個別暖房」と「中央暖房(セントラルヒーティング)」の2つに大別できます。そして中央暖房は「間接暖房」と「直接暖房」に分けられ、さらに直接暖房は「射流暖房」と「対流暖房」に、対流暖房は「蒸気暖房」と「温水暖房」に細分化できます。

 

個別暖房と中央暖房

「個別暖房」は、石油ファンヒーターやカーボンヒーター、電気ストーブといった様々な熱源を部屋ごとに置いて室内を暖める方法です。部屋の大きさや用途によってさまざまな熱源を使い分けることができるので、設置も簡単で取り入れやすいという特徴があります。一方の「中央暖房」は、一ヶ所に設置されたボイラやヒートポンプなどの熱源からラジエーター(放熱機)やファン(送風機)を介して多数の部屋に暖かい空気を送る方法です。1つの熱源で建物全体を暖められるので効率や良く、個別暖房よりも安全性・経済性においてメリットがあります。

 

間接暖房と直接暖房

「間接暖房」は、あらかじめ別の場所で暖められた空気を各部屋へ送る中央暖房(セントラルヒーティング)の一種です。熱を広範囲に送ることができるので、天井が高く広い空間でも効率的に暖めることが可能です。それに対して「直接暖房」は、室内に置かれたラジエーターに蒸気や温水を給湯して空気を暖める方法です。こちらは室内の温度をすぐに上げることができるといったメリットがあります。

 

射流暖房と対流暖房

直接暖房は、「射流暖房」と「対流暖房」という2種類の方法に分けることができます。「射流暖房」は床暖房やパネルヒーターなどの床や壁に埋め込まれた配管へ温水を流し、そこから出る放射熱によって室内を暖める方法。「対流暖房」は、一ヶ所の熱源からダクトを通して暖めた空気を室内に送り、その空気をファンや放熱器を使用して室内に対流させる方法です。射流暖房はトイレや風呂場の床、壁など表面温度を暖めたい時、対流暖房は部屋全体の空気を暖めたい時に有効です。

 

蒸気暖房と温水暖房

対流暖房をさらに細分化すると、「蒸気暖房」と「温水暖房」に分類できます。蒸気暖房は、ボイラで発生させた蒸気をダクトで室内に送る暖房方法。主にオフィスビル、学校、工場などで使用されており、空間を素早く暖めることが可能です。温水暖房は、暖房用ポンプを通して60~80℃の温水を循環させることで、建物を暖める方法です。温水暖房では水を温める時に発生する膨張水を吸収するための膨張ポンプが必要になるため、業者に設置可能か確認を取る必要があります。

 

用途によって使い分けられる暖房

建物や室内の構造に最適な暖房方法を選択することで、より効率的に空間を暖めることが可能。建物の規模によっては大幅な省エネや光熱費削減につながります。どの暖房方法がよいのか分からないという方は、安全にも配慮して選ぶ必要があるので事前にダクト工事の専門業者などに相談しましょう。

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