ダクト工事コラム

ダクトと騒音の関係について考える|各種工事を行う岩元空調

ダクトに騒音は付きものです。もちろん正常に設置されていて防音対策がなされているダクトであれば、苦情がくるほどの騒音が出ることはありません。しかしそういったダクトであっても長年の使用や外的要因などにより、少なからず騒音問題は発生します。

 

そこで今回のコラムでは、ダクト騒音の原因を探り、その解決策をお届けします。

 

ダクト騒音原因1:設計段階でのミス

冒頭でもお話ししたように、ダクト騒音にはいくつかの原因があります。ここではダクト騒音の原因を大きく3つに分け、解決方法と併せてご紹介します。

 

1つ目のダクト騒音原因は設計段階でのミスによる騒音です。例えば「設計段階での必要な換気量の算定」「ファンの能力の設定」「実際の必要換気量」、この3つが違い過ぎたためにファンの能力が追い付かず騒音が発生してしまうケースがあります。

 

また吸気ダクトの位置と排気ダクトの位置とその換気経路が上手く設定できていなかった、換気装置やダクトの設置位置が間違っていたなどにより、騒音が発生してしまうケースも考えられます。

 

こういった設計段階でのミスで起こる騒音は、専門業者でなくては原因を見つけることも難しいもの。できるだけ早めに専門業者に連絡を取り相談しましょう。

 

ダクト騒音原因2:ダクトの経年劣化

ひと口に経年劣化といっても、ダクト内が汚れていることにより風量が妨げられ異常振動を発生させることで起こる騒音と、設備や機器自体が劣化してしまって起こる騒音の2つがあります。

 

ダクトはずっと点検をせずに放置していると、フィルターの破損などにより外のゴミを吸い込んでしまうことがあります。さらに飲食店や工場などでは、油汚れによってそのゴミがダクト内に付着してしまい、それが風量を妨げる要因になります。

 

ただしこれは初期段階であればダクト内を清掃することで騒音が抑えることができます。しかしあまりにも汚れがひどい場合や設備や機器の劣化の場合は、清掃で解決することはできません。速やかに専門業者に清掃、修理もしくは交換を依頼しましょう。

 

ダクト騒音原因3:防音対策ができていない

3つ目の原因はダクトの防音対策がしっかりとできていない、もしくは防音器具が外れたり故障してしまっていることによる騒音です。

 

元々防音対策をしていないという場合は、早急に対策をすることをおすすめします。ダクトと機器の間に入れて、機器の振動をダクトに直接伝わることを抑えるキャンバスダクトや、ダクトとダクトの間に接続するタイプの消音器を使用することで騒音は大幅に抑えられます。また最近では、ダクトを伝わってくる騒音と逆の音をスピーカから放射することによって騒音を打消す空調ダクト用消音システムなどもあります。

 

困ったらすぐに専門業者に相談する

このようにダクト騒音の原因は1つではありません。ただ基本的にダクト内の清掃も含めダクトの騒音の原因特定は素人では難しいものです。ダクトからの騒音が気になったら、専門業者に速やかに相談しましょう。

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