ダクト工事コラム

ダクトの材質別の使用用途・選び方のポイント|岩元空調

快適な室内環境を保つために、ビルや工場、オフィス、飲食店、住居など、ほとんどの建築物に備わっているダクト。そのダクトの材質による特徴や使用用途、選び方のポイントなどを紹介します。

 

さまざまな使用環境で利用されるダクト

室内の汚れた空気を排出して、新鮮な空気を取り込むダクトには、亜鉛鉄板や鋼板、ステンレス鋼板、ガルバリウム鋼板など、さまざまな材質が使われています。その中でオフィスや飲食店をはじめ、最も一般的に使用されているのが「亜鉛鉄板」のダクト。亜鉛でメッキ加工された鋼鈑で価格が安いことが魅力ですが、ほかの材質に比べるとサビや熱に弱いという特徴をもっています。

 

  • 亜鉛鉄板/最も一般的で特集環境にないビルやオフィス、飲食店などで使用
     
    耐食性に優れているのは、主にアルミニウムなどで製作される「ガルバリウム鋼板」や亜鉛鉄板などを塩ビフィルムで何層にもコーティングした「塩ビライニング」、「塩化ビニール板」など。ガルバリウム鋼板は屋外ダクトなどにも利用され、塩ビライニングや塩化ビニール板は、やや特殊ではありますが、製薬会社や工場、研究所、プールなどでの利用が比較的多く、塩害対策などにも有効です。耐熱性に強みを発揮するのは、防火ダクトに使用される「鋼板」。「グラスウールボード」も断熱性に優れているほか、吸音性があり、こちらはホールやスタジオなどでの利用が多いダクトです。

  • ガルバリウム鋼板/サビなどの耐食性に優れ屋外ダクトなどで使用
  • 塩ビライニング・塩化ビニール板/耐食性・耐塩性などに優れ特殊環境の工場や研究室、プールなどで使用
  • 鋼板/防火性に優れ防火ダクトとして使用
  • グラスウールボード/断熱性・吸音性に優れホールやスタジオ、音楽施設などで使用
     
    「ステンレス鋼板」は、内装に気を使う飲食店やショップなどで採用されるケースが多い材質。意匠性が高く、塗装せずに美しい光沢感が生かせるため、ダクト本体を露出させた施工が可能。ダクトを天井などで覆わないことから、開放感を演出することもできますが、亜鉛鉄板と比較すると3倍程度の価格差があります。

  • ステンレス鋼板/耐食性に優れ見た目が美しく飲食店やショップなどで使用

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