ダクト工事コラム

自然換気と機械換気のダクトの必要性は?|各種工事を行う岩元空調

新たに家を建てるうえで重要となる換気方法の違い

屋内の空気を定期的に入れ替えることは非常に重要で、換気が悪い部屋では一酸化炭素、炭酸ガス、臭気、熱、湿気などにより頭痛や不快感などが引き起こされ、体調面に大きく影響します。そこで空気の入れ替えのために利用できる2つの換気方法についてご説明します。

 

自然換気とは?

自然換気とは、その名の通り自然の力を利用した換気方法です。その中でも屋外の風圧力によって生じる圧力差で換気を行う風力換気や、室内外の温度差により生じる気圧差を利用する重力換気があります。

 

自然換気のメリットは、ファンを動かす電気代がかからないことや、そのためにファンやダクトから騒音がでない点が挙げられます。デメリットとしては、温度差の少ない時期や屋外の風がないときには十分な換気ができない可能性があることです。

 

機械換気とは?

機械換気とは送風機と排風機を使い強制的に換気を行うものです。給気、排気ともに機械で行うタイプ、給気のみ機械で行うタイプ、排気のみ機械で行うタイプの3種類があります。

 

2004年7月、シックハウス対策に係る建築基準法改正で原則として、すべての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられました。一定の条件があえば換気設備は不要とされていますが、基本的に新たに家を建築する際には機械換気は必須といってよいでしょう。

 

換気システムにダクトを組み合わせる場合

1. 排気型換気システム

排気のみ機械を使うタイプで、排気部分にダクトを設置します。排気部分にダクトを設置することで、音漏れが少なくなります。音の発生源からダクトを通って離れた場所で排気されるため、浴室や洗面脱衣室などの生活音が漏れる可能性が軽減されます。またダクトを使わない換気扇による直接排気に比べ、排気能力が高いこともメリットのひとつです。

 

2. デマンドコントロール型

排気型換気システムと同様に排気のみ機械を使うタイプですが、部屋ごとに必要な量を自動でコントロールできる換気方式です。部屋が多いオフィスなどでは大きな省エネ効果を発揮してくれます。

 

厨房などガスや火器を使い高温になる場所では、延焼を防ぐためダクトに油分が付着しない油分分離装置をつけるなどの工夫がされています。また実験設備や放射線設備で使用される場合には、外に危険が及ばないようにフィルターで処理されてから排気されるようになっています。

 

3. 熱交換型換気システム

給気、換気ともに機械を使うタイプです。排気の際に逃がしてしまう熱を利用することで、外気を室温に近づけて給気できます。そのため省エネ効果が高く、全室冷暖房を入れたい場合におすすめの方法です。

上述の「1. 排気型換気システム」は、ダクトを使用しなくても導入可能です。ダクトは場所を取ることや、コストがかかるといったデメリットはありますが、音漏れや換気の安定性から見て、導入するメリットは大きいと言えます。新たな家を建築する場合は、ダクトの有無を含め、今回のコラムを参考に目的にあった方法を選択しましょう。 ダクトが必要かどうか、どんなタイプでどう設置するのかなど、不安のある方は専門家に相談することをオススメします。

 

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