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マイクロダクトとは?BCP対策にもなるメリット・デメリット、用途を解説

お役立ち情報 ダクト工事 豆知識

本記事では、軽量で吸音性や断熱性に優れたマイクロダクトについて、その特徴からメリット・デメリット、具体的な使用例まで詳しく解説しています。

「ダクトの重量による建物への負担が心配」「換気設備の騒音を減らしたい」「災害時にも安全なダクトを選びたい」といったお悩みを持つ建物の管理者や設計担当者様向けに、マイクロダクトがどのようにその課題を解決できるかを紹介。

【この記事で分かること】
・マイクロダクトの基本的な特徴と構造
・マイクロダクトがどこで使用されるか
・従来のダクトと比較した際のメリット・デメリット

この記事を読めば、マイクロダクトが自社の施設に適した選択肢であるか判断でき、BCP対策や職場環境改善の一環として導入を検討できるようになります。

マイクロダクトとは

マイクロダクトとは、高密度のグラスウールボードを主材として成形されたダクトのことです。グラスウールはガラス繊維を熱硬化性樹脂で固めたもので、その外側をガラス糸で補強したアルミ箔で仕上げています。

素材であるグラスウールボードは厚さ25mm、密度60kg/㎥以上に定められており、断熱材や吸音材として非常に優れた性能を持っています。ダクト自体が断熱・吸音の役割を果たし、空気の温度を保ったまま静かに目的地まで運ぶことが可能です。

マイクロダクトは国土交通省の「公共建築工事標準仕様書のグラスウールダクト製ボックス」の適合品であると同時に「JIS A 4009(空気調和及び換気設備用ダクトの構成部材)」の規格品にもなっていて、消音性が求められる映画館やホールをはじめ、吹出口や吸込口の器具ボックスでの使用も一般的になりつつあるダクトです。

なお、設置環境や使用状況によって異なりますが、グラスウールの耐用年数は一般的に20年~30年が目安とされています。主材が腐食に強いグラスウールであるため、亜鉛鉄板ダクトと比較して長寿命な傾向にあります。

マイクロダクトの使用例

マイクロダクトはその優れた静音性と断熱性から、とくに静かな環境が求められる施設で多く採用されています。

特徴 施設例
静音性が求められる施設 ・映画館
・コンサートホール
・スタジオ
・図書館
・病院の病室など
温度管理が重要な施設 ・データセンター
・クリーンルーム
・植物園など
大規模な空間を持つ施設 ・空港
・駅舎
・体育館
・工場
・大規模商業施設など

また、軽量であるため天井の耐荷重に制限がある古い建物の改修工事や、現場での加工が必要な複雑なレイアウトの工事にも適しています。

マイクロダクトのメリット

マイクロダクトには、従来の亜鉛鉄板ダクトにはない多くのメリットがあります。

軽量で建物への負担が小さい

一般的な亜鉛鉄板ダクトと比較すると、マイクロダクトは軽量です。この軽さは、建物への構造的な負担を軽減するだけでなく、地震発生時の落下リスクを大幅に低減します。

万が一落下した場合でも、軽量なため人的被害や避難経路の妨げになる危険性を最小限に抑えられ、BCP(事業継続計画)対策としても非常に効果的です。

吸音性と断熱性に優れている

ダクトの素材自体が吸音材・断熱材であるため、ダクトを通過する空気の音やファンの騒音を効果的に吸収します。

また、高い断熱性によって輸送中の空気の温度変化を防ぎ、エネルギー効率を高めます。結露の発生も抑制できるため、衛生的です。

工期を短縮できる

従来のダクト工事では、「ダクト設置」「断熱材の施工」「吸音材の施工」という複数の工程が必要でした。

マイクロダクトはこれらの機能を一体化しているため、ひとつの工程で工事が完了します。これにより、工期が大幅に短縮され、人件費などのトータルコストを削減できます。

錆や腐食に強い

主材がグラスウールであるため、金属製のダクトのように錆びたり腐食したりする心配がありません。湿気の多い場所でも、長期間にわたって性能を維持します。

マイクロダクトのデメリット

多くのメリットがある一方、マイクロダクトにはいくつかのデメリットも存在します。

強度・耐圧性に限界がある

軽量な素材であるため、亜鉛鉄板ダクトと比較すると物理的な強度は劣ります。

そのため、高速・高静圧の空気が流れるダクトや、人が乗る可能性がある場所への設置には不向きです。

専門的な施工技術が必要となる

マイクロダクトの性能を最大限に引き出すには、専用の工具と知識を持った技術者による正確な施工が不可欠です。

施工品質が低いと、ダクトの接続部から空気が漏れるなどの問題が発生する可能性があります。

マイクロダクトに関するよくある質問

ダクトパッキンについてよく寄せられる質問を紹介します。

マイクロダクトの耐用年数はどのくらい?

マイクロダクトの耐用年数は、一般的に20年~30年が目安です。

詳しくは、記事内の「マイクロダクトとは」をご覧ください。

マイクロダクトはどのような場所で使用される?

マイクロダクトは、静かな環境が求められる以下のような場所で使用されています。

  • 静音性が求められる施設
  • 温度管理が重要な施設
  • 大規模な空間を持つ施設

詳しくは、記事内「マイクロダクトの使用例」をご覧ください。

亜鉛鉄板ダクトからの交換は可能?

はい、可能です。マイクロダクトは非常に軽量で、現場での加工も容易なため、既存の建物の改修工事やリニューアルに最適です。天井の補強工事などが不要になるケースも多く、スムーズに交換できます。

マイクロダクトのメリットについては、記事内の「マイクロダクトのメリット」をご覧ください。

まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください

マイクロダクトは、軽量であることから地震などの災害時における安全性を高めるBCP対策として有効です。さらに、優れた吸音性・断熱性による快適な環境づくり、工期短縮によるコスト削減など、多くの利点があります。

岩元空調では、ダクトの設計や施工だけでなく、工事後のメンテナンスや修理などのアフターフォローにも対応します。定期的なダクト清掃も、岩元空調にぜひお任せください。

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