ダクト工事コラム

飲食店のダクト整備は超重要!必要換気量の求め方|岩元空調

飲食店のダクトは汚れがち

開店から閉店まで常にガス機器や油を使う飲食店のダクトは、どうしても汚れてしまうものです。しかし、汚れるのは仕方がないからと何も対策を講じず放置していれば、いつか大きなトラブルが発生してしまうかもしれません。そこで今回は、飲食店のダクト整備の重要性と必要換気量についてご紹介していきます。

飲食店のダクト汚れを放置する危険性

飲食店のダクト汚れを放置していると、さまざまなトラブルが発生する恐れがあります。中でも怖いのがダクト火災です。ダクト内にたまったほこりや油に調理火が引火すると、大きな火事につながる可能性があります。一旦火災が発生すれば、お客様に危険が及ぶほか、消防車の放水によって厨房設備が使い物にならなくなってしまうなど被害は計り知れません。

火災同様、ダクト汚れの放置で発生しやすくなるのがCO(一酸化炭素)中毒です。ダクト内が汚れていると換気不良が起こりやすくなり、CO中毒が発生しやすい環境を作ってしまいます。

また、2009年に福岡県のファーストフード店で、換気用送風機が故障したため扇風機を使って応急的に換気をしていたところ、厨房にいたスタッフ3人がCO中毒になってしまうという事態がありました。一見扇風機などで換気しているように思えても、実際には換気量がまったく足りずCO中毒になってしまうケースはあるのです。

CO中毒を防ぐために把握しておきたい「必要換気量」

CO中毒は換気不足により発生する症状です。対策のためには、日頃からダクト整備をしっかり行うのはもちろん、「必要換気量」について知っておく必要もあります。

必要換気量とは、室内の空気を衛生的に保つうえで、最低限換気しなければならない空気量のこと。部屋の大きさや用途によって必要な換気量は異なるため、自分たちのお店の必要換気量はどうなのか、しっかり把握しておかなければいけません。

必要換気量は、建築基準法によって定められている方法や、部屋の必要換気回数から求める方法などいくつかの方法があります。ここではその中から主なものを3つご紹介していきましょう。

1人当たりの専有面積から必要換気量を求める方法

必要換気量(立方メートル/h)=(20×居室の床面積(㎡))÷1人当たりの専有面積(㎡)

床面積当たりから必要換気量を求める方法

必要換気量(立方メートル/h)=室の床面積当たり換気量(立方メートル/㎡・h)×室面積(㎡)

部屋の必要換気回数から必要換気量を求める方法

必要換気量(立方メートル/h)=毎時必要換気回数(回/h)×部屋の容積(立方メートル)

上記いずれかの計算方法により厨房の必要換気量を割り出したら、常にその数字を意識してこまめな換気を心がけていく必要があります。

こまめにダクトを整備してトラブルを防ごう

お店の必要換気量を把握してしっかり対策するのは重要ですが、トラブル対策に万全を期すのであれば、ダクト整備もぬかりなく行っておきたいところ。定期的に点検、清掃を行い、何か異常を感じた場合は専門の業者に点検をお願いするようにしましょう。

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