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各階ユニット方式とは?仕組みやメリット・デメリット、省エネ効果を解説

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本記事では、中規模ビルやオフィスで採用されることが多い、各階ユニット方式について詳しく解説しています。

建物の構造や利用目的に合わせた空調選びで悩んでいるビルオーナー様や総務担当者様向けに、システムの仕組みから他の方式との違いまでを分かりやすく紹介。

この記事で分かること
  • 各階ユニット方式の基本的な仕組みと特徴
  • 他の空調方式(全館一括・個別のエアコン)との違い
  • 各階ユニット方式を導入するメリット・デメリット
  • 省エネを実現するためのポイント

この記事を読めば、自社の建物に最適な空調システムが判断できるようになり、快適な室内環境とコスト削減を両立させるヒントが得られます。

各階ユニット方式とは?フロアごとに空調を制御するシステム

各階ユニット方式とは、建物の各フロア(階)ごとに空調機(エアコンユニット)を設置し、その階全体の空調をコントロールするシステムです。

各階ユニット方式の仕組み

各階ユニット方式では、建物の地下や屋上などの機械室に設置された冷温水発生機やボイラーから、冷水・温水を各階の空調機に送ります。

各階の空調機はその熱を利用して空気の温度・湿度を調整し、天井裏などのダクトを通じて各部屋へ送風する仕組みです。

全館一括方式(中央管理方式)との違い

一般的な空調システムの一つとして「中央管理方式(シングルダクト方式など)」があります。これは一つの巨大な空調機から建物全体に一括して空気を送ります。そのため、太いダクトが建物を縦に貫通させなければなりません。

一方、各階ユニット方式は各階で空気を生成するため、階をまたぐ大きな通風ダクト(シャフト)が不要となる(もしくは最小限で済む)のが大きな特徴です。

各階ユニット方式を採用する3つのメリット

多くのオフィスビルで各階ユニット方式が選ばれるのには、明確な理由があります。

ここでは、各階ユニット方式を採用する3つのメリットを紹介します。

有効面積を拡大できる

前述の通り、各階を貫通する巨大なダクトスペース(PS:パイプスペース)を削減できます。その分、オフィスとしての貸床面積を広く確保できるため、小規模〜中規模のビルでは非常に効率的なのです。

フロアごとに柔軟な運用ができる

「3階は会議室が多いので低めの温度」「5階は人が少ないので弱め」といった、フロア単位でのきめ細かな運転が可能です。全館一括方式のように「全階同じ温度」という制約がないため、テナントごとのニーズに応えやすくなります。

夏冬のランニングコストを抑える省エネ効果がある

各階ユニット方式は、必要な場所で、必要な分だけ空調を行うのに適しています。

部屋ごとに家庭用のような個別エアコンを多数設置する場合、室外機の置き場に困ったり、個別の電気代がかさんだりすることがあります。この方式なら、フロア一括管理による効率的な熱源利用と、使用していないフロアの停止を組み合わせることで、ビル全体のエネルギー消費を大幅に抑制できるのです。

特に冷暖房需要が高まる夏場や冬場において、フロア単位でのきめ細かな運転制御は、大きなコストメリットを生み出します。

各階ユニット方式の主な種類とバリエーション

各階ユニット方式の中にも、空気を送る仕組みによっていくつかの種類があります。

二重ダクト方式

空調機から冷風と温風の2系統のダクトを各部屋まで通す方式です。吹き出し口の直前にある混合ボックスで冷風と温風を混ぜ合わせ、最適な温度を作ります。

同じフロア内でも「窓際は暑いから冷房、奥は寒いから暖房」といった個別の制御が可能ですが、ダクトが2本必要になるためコスト面での注意が必要です。

マルチゾーン方式

一つの空調機から、あらかじめ複数のダクトを分岐させておく方式です。

空調機内部でゾーンごとに温度調整された空気を送り出します。二重ダクト方式よりも省スペースで、ある程度のゾーン別管理を実現できます。

デメリットと導入時の注意点

メリットの多い各階ユニット方式ですが、以下の点には留意が必要です。

メンテナンスの手間と作業動線

空調機が各階に分散しているため、フィルター清掃や機器点検の際に作業員が各階を回る必要があります。オフィス内に点検口を設ける場合、業務時間中の作業には配慮が求められます。

騒音や振動への対策

事務室のすぐ近くに空調機が設置されるため、防音や防振対策が不十分だと稼働音が気になる場合があります。設計段階での適切な遮音計画が不可欠です。

初期コストの増大

階数分の空調機ユニットを設置する必要があるため、建物全体で一つの巨大な空調機を置く方式に比べて、機器代金が高くなる傾向があります。

各階ユニット方式に関するよくある質問

各階ユニット方式に関するよくある質問をまとめました。

各階ユニット方式は、家庭用の個別エアコンと何が違う?

家庭用は各部屋に室内機と外に室外機を置く個別の冷媒方式ですが、各階ユニット方式は中央の熱源(冷温水発生機)から水をもらって各階の大型機で空気を制御するセントラル方式の一種です。

詳細は、記事内の「各階ユニット方式とは?フロアごとに空調を制御するシステム」をご覧ください。

古いビルの空調を各階ユニット方式にリフォームすることは可能?

可能です。各階に空調機を置くスペース(機械室やPS)が確保できれば、全館空調から各階ユニット方式への切り替えで、テナントごとの満足度を高められます。

各階ユニット方式のメリットについては、記事内の「各階ユニット方式を採用する3つのメリット」に記載しています。

各階ユニット方式を導入する際、天井の高さに影響はある?

縦方向の大きなダクトは不要ですが、横方向(フロア内)に空気を送るダクトは必要です。特に二重ダクト方式を採用する場合はダクトが2本重なる箇所が出るため、天井裏のスペース確認が重要です。

詳細は、記事内の「各階ユニット方式の主な種類とバリエーション」をご確認ください。

まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください

各階ユニット方式は、省スペース性と柔軟な温度管理を両立できる、ビル空調において非常にバランスの良い選択肢です。二重ダクト方式などのバリエーションを組み合わせることで、より快適なオフィス環境を構築できます。建物の構造や用途に合わせて、最適なシステムを選定することが省エネと快適さの鍵となります。

岩元空調では、ダクトの設計や施工だけでなく、工事後のメンテナンスや修理などのアフターフォローにも対応します。定期的なダクト清掃も、岩元空調にぜひお任せください。

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