厨房のダクトが汚れていた場合のデメリット
お役立ち情報 ポイント メンテナンス 厨房ダクト
開店から閉店まで常にガス機器を使い、レンジフードや換気扇、排気フードも全開で使用せざるを得ない飲食店の厨房。和洋中を問わず、油汚れも一般の家庭に比べ相当なものになるのではないでしょうか?飲食店の厨房のダクトは、常に清潔に保っていないと異臭やCO中毒、火災といったさまざまなリスクを伴うことになります。そこで今回は飲食店の厨房ダクトが汚れていることで起こるデメリットについてご紹介します。
つい忘れてしまいがちなダクト内の点検、清掃
飲食店は食べ物を扱う以上、店舗を清潔に保つことは当たり前のことです。そしてそれは調理を行う厨房も同様です。万が一、お客様から食中毒などが出れば店舗はすぐに営業停止となります。そのため店舗内はもちろん、厨房においてもレンジ周りや床など目に見える部分の清掃は定期的に行っているはずです。
しかし目に見える部分の清掃はしっかりと行っていても、つい忘れがちになってしまうのが、ダクトの内部など普段、目に入らない箇所の清掃です。もちろんレンジ周りや床のように毎日何度も清掃しなくてはならない場所ではありませんが、定期的な点検、清掃をしなければ、食中毒以上に危険な状態を引き起こすことになります。
厨房ダクトが汚れていることで起こるデメリット
厨房ダクトが汚れていることで起こるデメリットはひとつではありません。定期的な点検、清掃を怠ってしまうことで最初に起こる兆候は異臭です。ダクト内部に油やほこりが滞留し、それを放置することで異臭を放ちます。飲食店において、異臭を放つことはそれだけでもデメリットとなります。
異臭は飲食店において大きなデメリットではあるものの、お客様に命の危険をさらすものではないでしょう。厨房ダクトが汚れていることで起こるデメリットとして、異臭は実はそれほど大きなものではありません。それよりも怖いのは、厨房ダクトの汚れは火災やCO中毒といったことの原因となってしまうことです。
定期的な清掃を怠り、グリスフィルターの目詰まり、換気扇の故障などが起きた際、ダクトが汚れていて換気がうまくできないと換気不良につながり、CO中毒を引き起こします。またダクト内に滞留したホコリなどに調理時の火が着火し、火災につながることも少なくはありません。これらのことが起きれば、当然、お客様を命の危険にさらすことになってしまいます。
厨房ダクトの点検、清掃は必ず定期的に
厨房ダクトの点検、清掃を怠ることは、飲食店にとってデメリットしかないことはよくお分かりいただけたと思います。衛生面はもちろん、お客様の安全のためにも定期的な点検、清掃は欠かさず行うようにしてください。
東京消防庁のサイトでは、飲食店の厨房設備等に係る火災予防対策ガイドラインや排気ダクト等の附属設備に係る点検表、排気ダクト等の附属設備に係る清掃要領などをPDFで配布しています。これらを参考に衛生的で安全な飲食店を目指しましょう。