コラム

省エネと空調効率を最大化するオフィス・ビル向けの空調方式と運用術6選

ダクト工事 ビル・商業施設ダクト 空調・ダクト工事 空調ダクト

本記事では、オフィスビルなどの大規模空間において、快適性を維持しつつ省エネ効果を高めるための主要な空調方式と、すぐに実践できる運用アイデアについて解説しています。

「オフィスの光熱費を削減したい」「ビル管理の効率化を図りたい」と悩むビルオーナー様や施設管理の担当者向けに、空間の特性に合わせた最適な空調システムの選び方を紹介します。

この記事で分かること
  • 空間を分けて管理する省エネ空調方式(タスク・アンビエント等)の特徴
  • 各空調方式がどのようなオフィス環境に適しているか
  • 空調方式以外で省エネ効果を高める具体的な運用アイデア

この記事を読めば、ご自身のビルやオフィスに適した省エネ空調の導入や、現在の空調運用の見直しに役立つ知識が身につきます。

省エネ効果を高める空調方式3選

地域によっては40度を超えることも珍しくない昨今の日本の夏。日中はもちろん、夜間も熱中症の危険があるため、冷房は欠かせません。しかし、体調管理と同時に気になるのが「省エネ」です。

とくに多くの人が出入りするオフィスビルでは、快適性を維持しつつ無駄なエネルギー消費を抑えることが求められます。人の多い執務スペースと、人の少ない廊下や給湯室で空調を上手く使い分けることができれば、大きな省エネ効果が期待できるでしょう。

そこで注目されているのが、空間の特性に合わせて空調を分けて管理する方式。現在、日本ではエネルギー消費量を実質ゼロにするZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)化が推進されており、こうした高効率な空調システムの重要性が高まっています。

ここでは、代表的な3つの省エネ空調方式をご紹介します。

タスク・アンビエント空調

オフィス空間には、人が常に滞在する執務スペース(タスク域)と、廊下や給湯室など比較的滞在時間が短い空間(アンビエント域)が存在します。タスク・アンビエント空調は、この2つの領域を分けて空調を行う方式です。

従来の多くの空調システムは、どちらの場所も均一に快適にしようとするため、空調負荷が大きくなり、エネルギーを無駄に消費しがちでした。タスク・アンビエント空調方式では、人がいるタスク域は快適な温度に保ちつつ、アンビエント域は設定温度を緩めることで、エネルギーを無駄なく効果的に活用します。

 

▼ タスク・アンビエント空調の詳細はこちら
タスク・アンビエント空調はオフィス環境を快適にする空調方法!

 

床吹き出し空調

床吹き出し空調は、空間を人が活動する「居住域」(床上から一定の高さまで)と、それより上の「非居住域」に分けて管理する方式です。この方式では、居住域のみを快適な温度域にします。

近年のオフィスビルでは、パソコンやOA機器の配線を床下で行う「フリーアクセスフロア(二重床)」の導入が増えています。この床下空間は配線が多く、OA機器からの発熱量も少なくありません。

床吹き出し空調は、この二重床の空間を利用して調和された空気を床からゆっくりと吹き出し、人の活動エリアを足元から効率よく快適な温度域にします。

 

▼ 床吹き出し空調の詳細はこちら
床吹き出し空調とは?オフィスで快適に過ごすための空調方式のヒント

 

ペリメータレス空調

ペリメータレス空調では、建物の「外側(ペリメーターゾーン)」と「内側(インテリアゾーン)」において、外装断熱・日射遮蔽などの建物設計により外周負荷を低減することでゾーン分けしない空調方式を成立させます。

  • ペリメーターゾーン:窓や外壁に近く、外気温や直射日光の影響を受けやすいエリア
  • インテリアゾーン:建物の内側で、外気温の影響を受けにくいエリア

この空調方式による高断熱・高遮蔽によりペリメータゾーンの熱負荷を抑え、共通空調での対応を可能にしているのです。

 

▼ ペリメータレス空調の詳細はこちら
ペリメータレス空調とは?オフィス空間の性質によって適切な形式のものを使い分けよう

 

空調の省エネ効果をもたらすそのほかのアイデア3選

大掛かりな空調設備の改修だけでなく、日々の運用を見直すことでも省エネ効果を高めることができます。ここでは、すぐに実践できるアイデアを3つご紹介します。

設定温度を調整する

空調の省エネで最も基本的なのが設定温度の調整です。冷暖房の温度を1℃変えるだけでも、消費電力は大きく変わると言われています。

環境省では、室温の目安として夏の冷房時を28℃、冬の暖房時を20℃に推奨しています。

暑さや寒さの感じ方には個人差があるため、無理のない範囲で調整することが大切ですが、まずはこの目安を意識してみましょう。

ブラインドなどで遮光する

とくに夏場、窓から差し込む直射日光は室温を上昇させ、冷房の負荷を著しく高めます。

ブラインドやカーテン、窓の外に設置する「すだれ」などを活用して日射を遮る(遮光する)ことで、窓際からの熱の流入を抑え、冷房効率を大幅に改善できます。

フィルターを清掃する

エアコンのフィルターがホコリやゴミで目詰まりすると、空気の通り道がふさがれ、空気を吸い込む力が弱まります。その結果、部屋を冷やしたり暖めたりする効率が著しく低下し、余計な電力を消費してしまいます。

フィルターは、2週間に1回程度を目安に清掃するのが理想です。フィルターを清潔に保つだけで、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。

省エネ効果を高める空調に関するよくある質問

省エネ効果を高める空調に関するよくある質問をまとめました。

タスク・アンビエント空調とは?

人が常にいる執務スペース(タスク域)と、廊下など滞在時間が短い空間(アンビエント域)で設定温度を変え、空調を分けて管理する方式です。空間全体を均一に冷暖房する従来方式に比べ、エネルギー効率が高いのが特徴となります。

詳細は、記事内の「タスク・アンビエント空調」をご覧ください。

OA機器が多いフリーアクセスフロアのオフィスに適した空調方式は?

「床吹き出し空調」が適しています。フリーアクセスフロアの二重床空間を利用して床から空気を吹き出し、OA機器の発熱が多い執務エリア(居住域)を足元から効率的に快適な温度に保ちます。

詳しくは、記事内の「床吹き出し空調」で解説しています。

空調機の工事以外で、すぐにできる省エネ対策はありますか?

日々の運用でも、省エネは可能です。具体的には「設定温度を調整する」「ブラインドなどで遮光する」「フィルターを清掃する」といった方法が効果的です。

詳細は、記事内の「空調の省エネ効果をもたらすそのほかのアイデア3選」をご覧ください。

まとめ|ダクト工事なら岩元空調へお任せください

オフィスの快適性を保ちながら省エネを実現するには、タスク・アンビエント空調や床吹き出し空調など、空間の特性に合わせた空調方式の選定が重要です。また、設定温度の調整やフィルター清掃といった日々の運用改善も、エネルギー消費を抑えるために不可欠です。

本記事で紹介した空調方式の導入や見直し、それに伴うダクト工事については、ぜひ専門家にご相談ください。

岩元空調では、ダクトの設計や施工だけでなく、工事後のメンテナンスや修理などのアフターフォローにも対応します。定期的なダクト清掃も、岩元空調にお任せください。

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